映画 星の子


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父と母から愛情をたっぷり受けて育ったちひろ。しかし、小さいとき原因不明の湿疹が体中に広がったことをきっかけに、怪しい宗教団体に入ってしまう。


コミカルな部分を含みながらも、気味の悪い感じがする作品であった。

唯一救いを感じられたのは、彼女を取り巻く人間たちがとにかく優しいというところ。
おじさんは妹夫婦からちひろを引き剥がすためにあきらめず、手を尽くしてくれる。
鍋ちゃんとその彼氏も彼女の家族のおかしさと彼女自身を切り分けて考え、宗教を頭ごなしに否定せず、話を聞いてくれている。


ラストシーンでちひろだけに見えた流れ星、夫婦だけに見えてちひろには見えなかった流れ星。それぞれの置かれている立場の違いなのだと思うけれど、3人で一緒に見たいという父に付き合うちひろは、家族が大好きだから信じようとするのだという示唆があったと思う。
芦田愛菜の演技に圧巻でした。