読書 ライオンのおやつ

主人公の海野雫は33歳にしてステージ４のガンを患い、終のすみかとして、終末期医療を施すライオンの家にくる。

毎週日曜日にゲストの思い出に残るおやつを皆で食べる。しかしそれは厳選な抽選によるもので必ずしも死ぬ前に食べられるわけではない。　

そんな厳しさもありながら、やはり最後まで優しく包み込んでくれる話だった。

印象に残ったところ

お粥がめちゃくちゃ美味しそう！体に優しく、心まで温めてくれそう。瀬戸内でとれるレモンをふんだんにつかって旨味のある食事なんだろうなと、言葉を手がかりにし想像するだけで感じ取れた。

食事だけでなく、食事を通して、死を受け入れるとはどんなことなのか考えさせられる作品だった。

とにかくラストシーンでは涙がとまらなかった。亡くなった母親が出てきたり、現実なのか夢なのかわからなくなっていく感じ、、、

ただ最後の腹違いの妹はちょっと、、つらいな、、