映画 パラサイト 半地下の家族


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コメディ要素がありつつも、問題提起をしっかりと含んだ、社会派映画であった。

最も驚きだったのは、韓国の貧富の差が社会問題になっているということである。超学歴社会な国であることは知っていたが、まさか地下で暮らし、雨が降ると家の中で洪水が起き、下水道の水が逆流するだなんていう現状は知らなかった。
半地下という言葉を聞いたときには秘密基地のような、少しワクワクした感じだったが、現実はそんな甘いものではなかった。

 

そして最も印象に残ったのは、避難場所で吐いた、人生うまく行くには無計画であることが大切だという父の言葉である。
家族全員で富裕層の一家に寄生し、うまく行っていたものの、雨により一晩で住む家がなくなった。計画を立ててもうまく行かないという父の表情は、なんとも言えぬ哀れなものだった。一度競争社会というレールから落ちると戻れないという虚しさが漂っていた。

 

そんな事情をつゆとも知らぬパク一家は、雨の翌日に息子の誕生日パーティーを開き、彼らのことも招く。

 

そして最後、無我夢中に父が雇い主に襲いかかるシーンは納得できた。無意識的な差別が、時に人を狂わせてしまうことを改めて感じた。

 

是非見てほしい作品である!!!!