ムーンライト.シャドウ
吉本ばななの原作をもとに作った、大切な人を突然亡くした人をテーマにした作品。
大切な人を突然なくしてしまうと、残された人は、
現実か夢かよくわからないものをたくさん見るし、ご飯を食べるエネルギーはわかないし、とにかく疲弊するということが、小松菜奈の演技を通して強く伝わった。
いなくなったものの穴を埋めるために、さつきは過度なランニングを行う。そのシーンにも、わざと自分を追い込んで、夢中になれる何かを探そうとするもまた思い出してしまうという繰り返しに虚しさを感じた。
等にあった後に、柊と二人でカフェに入り、
パンを頬張るシーンでは、生命力を感じた。
どうしようもなく辛いんだけど、前に進んでいかなければならないことがわかった。
風邪はひいてるときは辛いけど、それ以上辛くなることはないから。
これから何回も風邪をひくけど大丈夫だよ。
これから何度も大切な人を失っていくけど、それ以上に悲しいことはないから。そう言ってもらっている気がした。
胸が一杯になってしまって、一緒に見に行った人との別れがちょっぴり寂しかった。